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殿、利息でござる!



「超高速、参勤交代」も、知ってそうで知らなかった参勤交代の実情を、ドラマに取り組んで、やり尽くした感の在った時代劇を見直す切っ掛けにもなりましたが、「殿、利息〜」では、「つつしみの掟」によって、長い事封印されてきた、それこそ私欲を投げ捨てて、町に住む皆の事に、平民が奔走するという、誇り高き「善行」によって、時代劇がまた、違った目線から展開されます。

そして、9人全員が、「偉人」ではなく、いろんな思考を持って集まってくるところが、また、面白い。

集められたキャストが、皆、持ち味を発揮し、そこに集った、ベテランや、パッと出のアイドルに、農民を演じる無名の方々に、紅一点のお飾りっぽい竹内結子まで、皆に見せ場を持たされています。


そして、役者さんの「顔つき」からも、惹きつけられっぱなし。前半、阿部サダヲが、思いつきを真に受けて、邁進し、彼の話しぶりの熱意にほだされていく様子を、何かバツの悪そうに成り行きを見守る瑛太の困った表情。

「儲け話」と思い込んで参加したものの、やがてその意義から、見栄を張り出す、西村雅彦のセコさや滑稽さむき出しの表情。

そして、宿場町の平民の懇願になんとか報いようと、藩の役人に上申する侍の堀部圭亮の決死の形相。それを突き放しにかかる、冷酷さを能面の様に張付けた、松田龍平の冷たい目線。

さらには、平民とは全く別人の、氷上のプリンス。もう、報道で、ご承知でしようけど。

役者とは違う、身にまとう雰囲気の違いは、正に、平民が目に触れられぬ「殿」って感じ。


お上に私財をかき集めた金を貸す善行に、それで決して偉ぶろうとするのを戒めた「つつしみの掟」は、史実と原作本が伝える、揺るぎない出来事だけれども、映画が魅力的なのは、それに係る当事者、対立する人間の、「心情」が、さらに織り込まれている事です。
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