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神様メール



監督の主題は、エアが訪ね歩く、今の時代の使徒6人の人生模様。

デビュー作の「トト・ザ・ヒーロー」は、自分が生まれた時、隣の裕福な家の赤ん坊と取り換えられてしまったばっかりに、最愛の姉が亡くなる等、身に起きた不幸は、そのせいだと、責任転嫁して、妬みに満ちた人生を送った男を、突き放す事なく、肯定して描いていました。

久しぶりの本作でも、その姿勢は変わらず、使徒に選ばれる男女6人が、それぞれに孤独を抱えて、今様なクセを抱えている者達なのだが、彼等から「福音」(いい話)を聴き出すエア共々、生き方の多様性を認める事になる。

その際も、上段に構えるものでなく、如何にも、有りがちな話から、クスっとしてしまう。


例えば、あるマンションで、そこそこ美人なんだけど、独身で暮らす女性が、以前、街の浮浪者から、「人生は、スケートリンク。多くの人が、転んでいる」って耳に流し込まれて以来、大したことじゃないのに、ずうっと頭にこびり付いて、離れないとか。

誰にも、よく、あります。

まあ、それは、逸話の「まくら」みたいなもので、その後に深刻な逸話も潜んでいたりするのですが。


こうして、6人のエピソードが順次、描かれますが、出たっきりになるのではなく、使徒同士の関係が生まれて、「お告げ」の実現に持ち込まれる。

ロケも、ちよこちょこ、いろんな国でしているみたいで、収められている広大な自然に、さり気ない、映像加工がなされていて、ハリウッドのスペクタルな表現とは対極の美意識が発揮されていて、それは、エンドタイトルにまで、創意が、行き届いていました。
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