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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower



予告の迫力、完成度に偽りはありませんでした。

最初から最後まで最高の完成度で、テレビ版のアニメでufotableのクオリティに驚いていましたが映画版はそれ以上の完成度です。

正直アニメ映画としてこれ以上は無いだろうというできでした。

2時間通して戦闘シーンが各所にちりばめられているため、盛り上がりに欠くことなく緊張感を持って終盤まで見ることができます。

戦闘はコマ送りで見たいほどの濃密具合で緩急が素晴しいです。

特にランサーの戦闘シーンが、一部SNS上でランナーと言われているほど戦闘場面も動きます。

夜の街を走るスピード感は今思い出してももう一度映画を見たいと思わせるほどの迫力のある画面作りになっています。



戦闘シーンはどのシーンも素晴しいものでしたが、この映画の完成度を底上げしているのは日常シーンの精密さだと思います。

雪を踏みしめる描写、特に鎧を着込んだセイバーが雪を踏みしめた時の金属の熱伝導によって雪が解けるような表現の細やかさに製作スタッフのこだわりを感じました。

今回のヒロイン桜との静かな、それでいて暖かな交流のひと時、息も付けない戦闘シーン、突然ぽっかりと穴が開いたように不気味なモノの存在。

静と動のバランスが完璧です。

また、原作では深く掘り下げられていなかった登場人物の内面をしっかりと噛み砕いて、映画の各所に主人公との関係がちりばめられられているので、原作のゲーム好きな方にも違った側面で楽しめる内容となっているでしょう。

1章として最高のスタート、そして完成度だと思います。
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帰ってきたヒトラー



鑑賞する前は、題材として不謹慎なのではと正直思っていましたが、全体的にユーモア溢れる描写とストーリー展開で非常に面白かったです。

歴史上の事実などからヒントを得たジョークなどを本編を通してとても上手く織り交ぜていて、シリアスで笑える場面がとても多かったです。

中にはなかなか踏み込んだジョークもいくつかありましたが、それも良いアクセントとなって機能していたように感じます。

そして、個人的にはヒトラーが現代に蘇った後で単純にテレビで人気者になってそのままハッピーエンドとするのではなくて、次第に事態が

急転していくストーリーとなっていたのが、大変リアリティがあって興味深かったです。

そうした展開にすることで、観客に「考えさせる余地」を与えていたと感じます。

また、ストーリーそのものの面白さに加えて、もう1点大きな魅力と言えるのがヒトラー役の俳優の優れた演技力です。

その見た目だけではなくて、演説の進め方や抑揚の付け方なども本家ヒトラーを深く研究してきたことが伺えるものとなっており、思わず

画面に引きつけられる演技となっております。

最初に少し触れましたが、「アドルフヒトラー」という一般的な考え方であれば歴史ドキュメンタリーの主役として選ぶことはあっても、

コメディー映画の主人公には到底選ばないような人物をここまで上手く作品に調和させられている点は本当に見事と言うしかありませんでした。

続編が出るようなことがあれば、是非また鑑賞したいと思っています。

そして父になる



タイトルにあるとおり福山雅治演じるお父さんが父になるという話。

母親は子供を産んだときから母親だが父親は段々父親になるものだと、よく聞くのだがそんな話。

こうやって書いてしまうとなんか元も子もない感じなんだけど落ち着いた演出で特に福山雅治と尾野真千子が微妙な機微を演じていてとても良かった。


監督の是枝裕和は「誰も知らない」で見ていたので演出に関しても予見できていて外れはなかった。

夫婦二人の心情を的確に把握してそれを役者に求めていて的確にフィルムに落とし込むことに成功していた。

リリーフランキーの演じた父親は、はじめは奥さんの言いなりになって慰謝料のことばかり気にする屑にしか見えなかったのだけど映画が進むにつれて子供たちととてもよく向き合っているいい人になっていて、人物の造形がとても深く優しい。

これは監督と脚本の功績だろう。

後半に福山雅治が自分の父親や家庭のことを話をしたり尾野真千子の心情、とくに家の中でテントを張ったときにベランダで泣いたシーンは、よくこの本を書けたものだと感心した。

福山雅治の両親や、福山雅治が車の中で母親に電話するシーンなんかもとてもすばらしかった。

両夫婦の奥さん同士の結束とかもよくかけていた。繰り返すけど脚本と演出がすばらしい。


福山雅治は月9にでるような無難ないい男しか演じないのかと思っていたのだけど、よくこのようなダメというか頭の固い父親を演じるようになったものだと感心した。

彼を見直すことにする。デジカメをみてぐっと来る様子を淡々とカメラはとらえているのだけどあれは良い演技だったと思う。

尾野真千子も時々すごく絶望的な表情をして、それをあからさまには演出しないのだけどよく演じていたと思う。

デッドプール



最初から最後まで非常にスピード感のあるストーリー展開で、退屈せずに見ることが出来ました。

特に「ジョーク」と「アクション」の2点に関しては、この上なく力を入れていた印象を受けました。

新鮮だったのは、こうした勧善懲悪のヒーロー作品の主人公というのは圧倒的善人側の人物が多いのですが、本作品では意外にもそうしたお約束を大きく破り、素行面など明らかにグレーゾーンの人物を主人公として描いていた点です。

その他具体的に良かった点としてはやはり最初に触れたようにシリアスなジョークの数々です。

誰が見ても笑えるような表面的なジョークももちろん含まれているのですが、ある程度の前提知識を必要とするような大人のジョークが多く、とても楽しめました。

こうしたジョークを多く盛り込むとどうしても軽い感じになったり、そもそも笑えないことが多いのですが、本作品に関しては語弊を恐れずに言えば作品のコンセプトそのものが規格外なので、無理なく調和していたように感じます。

そしてもう一点がCGをフルに活用して描かれているド迫力のアクションの数々です。

超人的なパワーやスピード、格闘技術はもちろん、超能力的な要素も登場して見ていて全く飽きません。

特に序盤のカーチェイスからの拳銃を使った戦闘シーンが個人的にはとても面白かったです。

時折人によってはグロテスクに感じるシーンもありますが、圧倒的なスピード感溢れる展開によって気にならない程度に抑えられているので、アクション好きな人は一度見てみることをおすすめします。

君の膵臓たべたい



私は原作を読んだことがなかったのですが、作品を観終わった後、原作も読んでみたいと思いました。

一度観ただけでもずっと心に残る作品だと思います。

特に印象的なのは主人公の男の子とヒロインの役者さんです。

2人共難しい役柄でありながら、お芝居の表情が大変印象的で観ている人を惹きつけます。

これは観た人だけがわかることかもしれません。

懸命に生きる明るくてかわいい少女と、ちょっと人間関係が苦手な大人しい少年が正反対なのにお互い惹かれあっていくのも面白いです。

病気の少年少女のお話は過去にもたくさんあると思いますが、 この作品はただ病気のヒロインが悲しくて涙を流すだけの内容ではなく、病気と知りながら取り乱したり怒ったりすることなく、最後まで明るく振る舞うヒロインの姿に目が離せなかったです。

ちょっと煩わしいと思う人間関係も、煩わしいと感じることこそが、生きているということであり、毎日が特別な日であることを気づかされました。

私はどちらかというと少女より少年の性格に似ているので、人間関係が時々煩わしかったり、くるくる変わる自分の感情を素直に受け止められず、面倒くさいと思うことが日常的にあります。

でもそれは、明日もあると信じ込んでいる証拠なのかもしれません。

ヒロインが言うように、病気でもそうじゃなくても、1日の価値はみんな平等のはずです。

なぜならいつ事故や災害に遭うかわからないからです。

今この瞬間死んでも悔いのないように、毎日を大切に生きていこうと改めて思いました。
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